仕事中に話しかけてくる上司がうざい!だけど、上司だから、どうしていいかわからない!仕事が進まない!仕事にならない!とお悩みの方は多くいらっしゃいます。
今回は、そんな人のために仕事中に話しかけてくる上司への対処法・解決策について解説します。
上司が置かれている現状と、なぜ話しかけてくるのか?
仕事中に話しかけてくる上司への対処法・解決策の前に、そもそも、なぜ、上司が話しかけてくるのか?について知っておく必要があります。
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」孫子の兵法にも出てくる有名な一説ですね。
わかって欲しい
新入社員であるとか、平社員であるなどであれば、同じ境遇で辛さを分かち合える仲間と言ってよい存在を感じやすいです。
しかし、上司の場合、そうではないことが多いです。同期の社員は既に多く辞めていっていたり、今現在の会社での立ち位置もバラバラであったり、同じような役職の人間が少なかったり、あるいは、いるにしても、仲間と呼べるほどの関係性になるのは難しかったりなどしています。
そのような境遇にあり、
- 心を許しあえる存在というのが非常に少ないと感じている
- 孤独感を感じている
などで、心を通わせたいという風に常に思ってしまっていて、それをアナタで解消しようとしている。
ただし、この状況を客観的に認識して、周囲に話しかけている人ばかりではないことをアナタは知っておいた方が良いでしょう。
凄いと思ってもらいたい
自己顕示欲を満たすツールの一つとして利用されてしまっているパターン。
部下は上司の話しかけてくることに対して否定的な意見を言いにくい構図のため、自分の凄さアピール、自慢した際に良い反応をしてくれることが多くなりがち。
部下以外の人…例えば、友人だとか家族だとかの場合…
仕事について精通しているわけではないから、凄さを理解してくれなかったり
微妙な顔・反応・否定的な態度をしても、生活に大きく影響するわけでは無いのであからさまに嫌な顔をされてしまったり
などがあります。
部下に、自分の凄さアピール、自慢をすると、確実に持ち上げてくれるから、気持ちよくなれちゃうから、ついついそのツールを利用してしまうということになってしまいます。
雑談することでの息抜き
上司はその部屋・空間においては自分のペースで仕事をしていることが多いです。例えば、店長、課長、部長など…何かしらの長の場合、ある組織・グループの管理を任されていますので、更に上の上司は、別の場所にいて、たまにしか会うことがないという構図になっている場合が多いのです。
上司が忙しい時、部下は話しかけれないけれども、逆に部下が忙しい時…部下のことを気遣わない上司であれば、お構いなしに話しかけてきます。
部下の立場でも、手の空いた時、雑談をしたいなと感じることはあるのではないでしょうか?だけど、(上司の状況・顔色を伺い)気を使って話しかけない…という経験をしたことがある人は多いはず。
それが、部下を気遣わない上司の場合は、わがままに自由に好き勝手話しかけることが出来ます。
上司は、自分が忙しい時、誰にも邪魔されず、仕事に集中し、逆に仕事への集中で疲れちょっと雑談で息抜きしたいとなった時に、自分のペースで、部下に話しかけることが出来るし、部下はそれを許すしかないというケースが結構あるのです。
指示(しょうもないものも含む)
上司はその部署・お店を任されている存在。
その部署・お店の数字をに責任を負わされている存在で、部下というのは上司からすればそれを遂行するために、自由に使うことができる自分の手持ちの駒という風にとることができます。
ですので、上司が、自らの効率化を優先させようと考えると、どうしても雑務的な事などを過剰に・無茶苦茶に部下に振ってしまうケースもあります。
部下を活かすことで数字を良くしようと考え、部下に気を使う・気を配るというタイプの上司もいますが、そうではなく自分の道具として使おうと考える上司も存在してまして、今悩まれている方の上司というのは大体後者のパターンになるのではないでしょうか?
会社以外では誰にも相手にしてもらえない
家族・友達・後輩などプライベートでの人間関係に満足できていない人がついつい部下にその役割を担ってしまうというケースは多く存在します。
部下というのは、上司が何を言っても否定的な意見を言いにくいので、上司からすれば、そういった事情を理解せず、あるいはマヒしていたり、忘れてしまっているなどして…この部下は俺のことをわかってくれている、受け入れてくれていると感じてしまう。
だから、ついつい、余計に話しかけてしまうということになります。
話ながら仕事できちゃうのは慣れてるだけの場合
- 入社したての新入社員
- 転職してきた人
- 転勤・異動してきた人
などが抱える問題として、自分は頭を使いながら、考えながら仕事しなきゃいけないのに、上司は鼻歌歌いながら話をしながらでも仕事できちゃうなど、経験による明らかな差がある場合、そのズレがストレスを生む場合があります。
その業界で何年も生きてきたベテランさんであれば、なんとなく車を運転するかのように仕事をこなせてしまう場合・人が存在します。
そんな人が、自分が、入社したての頃、転職したての頃などのことをすっかり忘れ、また、そういった人の立場に立つことなくガンガン話しかけてきて、それでも、仕事には問題ないものだ思い込んでいるなら…アナタは、相当なストレスを受けているということになります。
「まだ、不慣れで何もかも考えながらやらなきゃいけないので…」と自分の事情を言って理解してもらうのも一つの手。理解ある上司であれば、聞き入れてくれ、アナタを気遣ってくれるようになるでしょう。
ただし、そうではない上司はかなりの割合で存在します。期待し過ぎることなく、先述のセリフを言ってみるのも良いでしょう。下手に出て、申し訳なさそうに言えば、アナタ自身の評価が下がることはありません。
アナタの辛さをわかっていない
あなたは上司ではないし、上司はあなたではないないですよね。
あなたは上司の知らないところで様々な仕事を抱えていたり、様々な要望を受けていたり、様々なプロジェクトに参加していたり、様々な問題を抱えていたり…ということがあるのではないでしょうか?
そして処理能力であるとか仕事のキャリアにも個人差がありその全てを上司が把握しているわけではありません。
あなたの辛さを完全には理解することができておらず、それゆえアナタの辛い気持ちがわからずに話しかけてしまうというケースはあります。
個人的能力はもしかしたら高いのかもしれないが…
なんでもテキパキこなして…「俺だったらこんな仕事10分でできる!」みたいなことを言ってくる上司がいるかもしれません。そういう上司が、
- 自分の能力をアピールするため
- アナタの辛さを理解していない
などの理由で頻繁に話しかけてきて、困ってしまう場合があります。
上司のテキパキ…先述の慣れである場合もあります。もしかしたら確かにそういう上手にテキパキすることに長けた上司ということも言えるかもしれません。
けれども、他人を生かすという事においてはその上司はどうなのかというところで言えば、疑問符がつきますよね。
ですから、そういう側面で上司を評価すると、良い上司とは言えないという側面があります。
この場合、上司を凄いなと委縮したり、必要以上にプレッシャーを感じる必要はありません。
「あ~ちょっと残念な上司ね…」くらい思っていると、話しかけれた時のストレスを大幅に軽減させることができます。
上司もそれなりに辛い
あなたはその該当する上司から話しかけられて辛いという風に思っているかもしれませんが、逆にその上司も同じように悩みを抱えている場合もあります。例えば…
- 出たくない会議・ミーティングに参加させられたり
- 上の人間から同じように話しかけられたり
要は会社という構造的に誰しもが抱えることであるという側面もあるということです。
それで部下が活かされなかったとしたら、上司自身の責任
上司は彼自身の責任でそういうことをしています。
結果的に会社の業績、部署の業績が芳しくなかったり、あなたの業績が振るわなかったりということがあるのであれば、それは上司の責任であるということ。
「私はあなたに話しかけられすぎて、仕事がはかどっていない。だけど、それはあなたのせいだからね…」
と開き直ればあなた自身のストレスを軽減させることが出来ます。
上司自身、それが最善だと信じてやっているのかも…
上司自身が、「話しかけ、コミュニケーションを取って部署の雰囲気を良くしよう」とか「喋りかけた方が眠くならない!」などの効果があると上司が信じていて、その解釈が「あなたにフィットしていない」・「”今は”あなたにフィットしていない」というケース。
直接指摘される機会に乏しく、自分が偏っていることに気づけていない。
大人になり、そして新人でもなくなり、上司という立場になると…周りから指摘されたり・怒られたりするなどの機会が少ないというケースがあります。
特に、仕事の場合、数字が正義と言われることがありますが、逆に、数字を残してしまえていることで、
- その他の欠点・間違いが隠れてしまったり
- それを誰も指摘することが出来なかったり
で、どんどん調子にのり、増長してしまうということも。
そうすると自分の考えの偏りや過ちに気づかず、誰からも指摘されること無くそれを続けてしまっているということになります。
「アナタが話しかけてることで、部下は、仕事が止まっているのでは?非効率では?」と誰かが問題提起さえしていれば、このような状況になっていなかったかもしれないということです。
仕事中に話しかけてくる上司への対処法
直接、話しかけないで欲しいと頼むのは…?
一つの方法として考え着くことではありますがこれは良い方法であるとは言い難いです。
それはなぜか…仕事上どうしても上司に説明したり上司に助けてもらわなくてはいけないシチュエーションというのが存在するからです。
あなたがあなたの都合で話しかけて話しかけないでほしいと言ってしまうとそれを良くないほうに上司が捉えた場合、あなたを助けてくれなくなる、あなたが助けてもらいたくて話をしにいっても、今忙しいからなど言い訳をされ、話を聞いてもらえない、助けてもらえなくなるリスクがあり、逆に仕事が進まなくなる可能性があります。
不機嫌なそぶりをするのは?
これも前述のと同じような理由であまり良い方法であるとは言い難いでしょう。
忙しそうなそぶりをするのは?
忙しそうな素振りをする・仕事でいっぱいいっぱいな素振りをする…というのは一つの有効な方法かもしれません。
実際、これであれば上司があなたに対して腹が立つというような側面は回避でき、致し方ないという風に捉えてもらえるのでその時は気を遣って話しかけてこないかもしれませんし、すごくいい方法の一つであると言えます。
ただし、先述しているように、不機嫌なそぶりを含んで忙しいそうにするのはNGです。
また、できないヤツと思われるリスクもありますので、状況に応じて上手に用いる必要があります。
例え話(知り合いの話・以前の会社の上司)などを引き合いに出す。
様々なディベートや交渉術の本にも書かれている王道的な方法の一つであります。
本人に直接あなたのことだという風に話をするのではなく、「別の人、あるいは過去にそういう人がいて大変だった」という話をさりげなくして上司に遠回しい気付かせるという手法。
今回のケースであれば、「以前の職場の●●さんって人が、私がいっぱいいっぱいな時に、話しかけてくる人で大変だったんですよ~。」みたいな具合ですね。
これであれば、あなた自身が上司に嫌われることなく上司に気づいてもらえる可能性が出てきます。
ただしあまりにも直接的に上司にぴったりな例えを出してしまうと、「これ俺のことじゃねーか?」といった具合に、気づかれてしまいますのでその辺りには注意をする必要があります。
仕事以外に心の拠り所を作る。
上司に話しかけられて辛いということ自体、その仕事自体の辛さ・その職場自体の辛さ・その職種自体の辛さと言う風に考えるならば、その仕事・職場・職種が嫌だということになりますよね…。
であれば、もうちょっと幅を広く、先を見るなどしてみるのも手。例えば…
- 副業に精を出してみるとか
- 資格取得に励むとか
そういうことに取り組んだり、考えたりしてみると、「今は辛いけど、将来は、最高な状態になるぞ!」と希望を抱くことが出来ます。
今の辛い状況が、未来を切り開く原動力になることも…。マイナスをプラスに転換することが出来る対処法と言えます。
そういうものだと理解する(どこにでもそういうやつはいる。構造的に生み出されるもの。)
みんなで仕事をするシチュエーションにおいて、誰からも喋りかけられず、完璧に自分のペースで仕事ができちゃうという職場は極めて稀であると言えます。
今の職場で上司に話しかけられて辛いというのも大なり小なりどこにでもある環境の一つにすぎないと認識しておけば、上司に話しかけられても、仕方がないことであるとイライラを軽減させることになります。
集中できる場を作る。
短時間でもいいので…可能であるならばタブレット・スマホをトイレ・給湯室・休憩室など該当の上司がいない場所に持ち込んで、そこで集中して仕事を行うなど、ちょっとした工夫をすることで効率を上げることが可能になります。
通勤中などを活用できるか考えてみる。
通勤中・移動中などの時間にやれる仕事をしたり、あるいは、日中の仕事の段取り・下準備をしたり…事務的なことはその段取りメモを見て淡々とこなせば、問題ないという状態にまで整理しておけば上司が話しかけてきて、仕事にならなくても細切れの時間で粛々淡々とやらなければならない事務処理を進めることが可能になります。
サングラス・ブルーライトカットの色眼鏡を活用してみる
職場により、人により難しいこともありますが、イヤホン・ヘッドホンをして話しかけられない、「私は今集中してるから話しかけないで!」というようなそぶりを見せることが有効な手段であったりはします。
しかし、上司から話しかけられるということ自体が仕事にとって重要であるケース、そして上司がそういうふうに認識しているというケースがあります。
その場合、あなた自身の評価が下がる、あなたのわがままであるということにもなり得ますので注意が必要です。
それよりももうちょっとだけソフトなやり方としてはサングラス・ブルーライトカットの色眼鏡をかけるという方法。
「最近ちょっと目が目がしんどいのでブルーライトカットの眼鏡をかけることにしたんですよ~」みたいな言い訳をしつつ、集中するときはサングラス・ブルーライトカットの色眼鏡をかけるとそういう風にすると、自分自身にスイッチが入り、周りを気にせず集中できますし、上司もあなたの表情が見えないので喋りかけにくくなる可能性があります。ただし、変な奴だなと思われたりする可能性もあるのでキャラに応じてやれる・やれないという要素はあります。
検索履歴を活用、敢えて見せる
手放しでお勧めできる方法ではないのですが、補足的に書かせて頂きます。
「上司が話しかけてきて辛い」みたいな感じで会社のパソコンの検索窓、みんなが共用で使うパソコン、上司が目にするパソコンなどで検索をかけておき、上司がそれを触った時に、サジェストでそれが出てくるようにすると…上司がそれを目にしたら…アナタの悩みに気づく可能性があります。
この方法の良いところは、あなた自身が上司に直接その不満をぶつけているわけではないというところ。
心に秘めて悩んでいる、本当に悩んでいるというのを上司が不意に発見してしまったという構図になりますので、あなた自身の評価を下げることなく問題提起することができます。
ただし、これを実行すること自体、回りくどく、面倒で、であるがゆえに、少し一線を越えてしまっている方法であるともいえます。
しかしながら、もし、これが、悪意なく、ナチュラルに実行されるとしたら、相当重大な無視できないレベルの悩み…それは上司にもわかることであるがゆえに、効果絶大であります。
早めの出勤で、効率的に仕事!
早めの出勤をしてみる。もし可能であれば上司に事務所の鍵をもらうようにし、30分早く来るとかすることで…1人きりで事務処理を朝の頭のクリアな時間にさささっと済ましておく、頭の整理、段取りをつけておくというのも有効な一つの手段と言えます。
心構え
輝かしい未来への修行と割り切る
辛かったり、居心地が悪かったりという環境は逆に言えばあなた自身が足りてないものを吸収できていたりとか自分自身がレベルアップしているということでもあります。
「輝かしい未来に向けて私自身今レベルアップをしているのだ!」というふうに考え方を変えてみることで
- 良い環境にいる
- レベルアップできる環境にいる
と自分自身を納得させることが可能になってきます。
可哀そうな奴だと同情する
あなたが話しかけられて辛いということは、他の人間も同じように思っている可能性があります。
そして上司自身はそういう風な指摘をしてくる人間がいないから気づくことができない。
だから、結果、嫌われてしまう…そういう役回りなかわいそうなやつだという風に理解すれば、多少、同情の気持ちが芽生え、上司に対して腹が立つ気持ちが少し楽になります。
反骨心を燃やす
「このクソ上司っ!今に見ていろ!俺が結果を出して逆の立場になってやる!」みたいな反骨心を燃え上がらせると、嫌だなという受け身の気持ちが薄らいでいきます。
近年は終身雇用が崩壊しており、かなりの企業が実力主義、成果主義で立場が入れ替わる可能性を秘めていますのでそういう職場に居る方に関してはそのように考えるのもありですね。

上司がどういう状況に置かれていて、そういう風になってしまっているのかを理解した上で、ベターな対処法を適切な心構えで実践するのが良いでしょう。
アナタが困っているウザイ上司…実は、かわいそうでどうしようもなくて、同情に値する人間なのかもしれませんよ。
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