職場・仕事場でお節介な人(上司・先輩)がいて、うざい。困っている。と言う人は非常に多くいらっしゃいます。
今回は、お節介な人(上司・先輩)の心理と対処・対応方法について、私の遭遇したお節介さんとそれへの対処体験を踏まえて解説させていただきます。
お節介な人の心理
自分に自信がない
自分に自信がなく、周囲・相手に自分がしょぼい人間だと思われたくないので、自分が周囲・相手よりも優れてるところを探し出し、それをアピールしたくなります。
お節介する側としては、丁寧に教えてあげている、指導してあげていると表層心理で考えていて、よい事をしているのだと思いこんでいる場合ありもあります。
しかしながら、受け取る側は
- 細かい
- 口うるさい
と感じ、お節介な人だと感じてしまいという構図に収まってしまうというパターン。
あなたへの依存度が高い
アナタに
- よく思われたい
- 慕われたい
という思いが強く、アナタのことが気になって仕方がないというパターン。
わかりやすい例をあげるなら、反抗期の息子の世話を焼く母親。
他人がお節介である場合と、バックグラウンドが違いますが、心理的に近いケースは存在します。
凄いと思ってもらいたい
自分の知識やスキルを見せびらかしてすごいと思ってもらいたいけど、それをそのままするわけにはいかない。
なので、アナタが不足している時を虎視眈々とチェックし、そのタイミングでお節介をしてくるというパターン。
マウントを取りたい。躾けたい。
お節介を繰り返すことで、自分の方がお前より上なのだ、先輩なのだという序列を固めようとするパターン。
鉄は熱いうちに打てという諺をそのまま実践しているといってもよいかもしれません。
一人前になる前に徹底的にお節介をしておこうと考えているが、アナタがそこそこ成長できたという自覚が芽生え出した頃に変わらずお節介をされ続けると鬱陶しく感じ、お節介な人だと強く感じてしまうことが多いです。
自分のコントロール下に置いておきたい
素直で従順でカワイイアナタを自分のコントロール下に今までと変わらず、置いておきたい…。
それには、アナタの成長・独り立ちというのは邪魔な要素。お節介を焼くことでまだまだ自分が必要であるとアナタに思わせるという気持ちがお節介のバックにあるケース。
権限に飢えている
お節介な人の中によくありがちなのが、自分自身が、役職・権限などを与えてもらえてなく、それでいてそれを渇望していて、その欲求を後輩であるとか、自分より下の人間、弱い人間で満たそうとするケース。
直接、10代の不良ほどは偉そうにはしないものの、指導・アドバイスという名目の、上から目線のお節介を焼いてきます。
お節介な人の特徴・あるある
視野が狭い
良いと思って(そもそもダメとわかっていることを意識してする人間はそんなにいない)アナタにお節介と思われてしまうことをしてしまっている地点で、
- アナタの気持ちを理解できていない。
- 周囲から自分がどのように見られているかの客観的な目を持つことができていない。
要は、「視野が狭い」ということが言えます。
それゆえに、アナタから慕われず、更にお節介を焼いてしまい…それで更にアナタが離れていくのでさらなるお節介をかぶせてしまうという負のループに陥っています。
多様性・色々な人がいることを理解していない
自分の歩んできた人生、築き上げてきた価値観が全てで、それ以外の価値観・意見を受け入れることが出来ない。
人間には様々な人がいて、それだけ様々な考えがあるということを理解できず、自分の意見を一方的に押し付けてしまう…結果、お節介であると思われてしまうというケースは多々あります。
私が今までに出会ったことのある、お節介な人を例に挙げるならば…
- Aさん:真面目に一生懸命それまでにされてきたことをしなければいけない。
- 私:それってしなくても全然問題ない。アナタ以外誰も気にしてない。むしろ、時間の無駄でしんどい。
結果、私がそれをやらない時に、一生懸命注意してきてお節介だなと私は感じる。
- Aさん:絶対にミスをしてはいけない。
- 私:万が一ミスをすることがあったとしてもそれはまさに万が一。試してみて、気づくこと・良くなることもあるだろうから、歓迎すべきチャレンジは存在する。
結果、些細なミスを見つけ、指摘してくる。私は、どうってことない次に活かせるミスだからいいじゃんと感じてしまう。
- Aさん:これはやってはいけない。
- 私:だれがダメだと言ったのか?やっても誰も気が付かないだろうし、重大な問題になることでもない。であるならば…試してみても良いだろう…。
結果、ダメだっていっただろう!と怒られる。
これは、私とAさんの価値観が違い過ぎて生じてしまったわかりやすい軋轢・お節介であると言えます。
ただ、敢えてAさんの側になって弁解するならば、Aさんは…そういう環境で社会生活を営んできた結果なのだと言える。
- 先輩に絶対に逆らえない環境で我慢に我慢を重ね、我慢こそが大事だという人生観を生成した。
- 年齢的に、独立しようとか自分でやってみようみたいな先輩がいなかった。
- 終身雇用神話のある世代、もしくはそういう先輩からマインドを受け継いできて、無難に素晴らしくやり過ごすことを目標に生きてきた。
など。近年の社会の移り変わりを肌で感じ、変わっていかなければ…何とかやっていかなければ…と考えなければならない世代の人間(我々以下の世代)とは、圧倒的に分かり合えないのかもしれません。
とはいえ、今を敏感に感じ取り、柔軟な頭を持っている人は、年齢に関係なく分かり合えるものであるとも言えます。
空気が読めない・相手の気持ちを想像できない
空気が読めない・相手の気持ちを想像できないがゆえに、相手がお節介だと感じることに気が付かない、やってしまうということが起こります。
伝統的なルールに無意味にこだわる
指摘・注意が論理的で、アナタが理解でき、ありがたいことだと感じるのであれば、お節介であると感じることはありません。
しかし、そうではなく、論理的ではなく、納得できない、迷惑だとかんっじる指摘・注意であるからこそ、お節介だと感じてしまうものです。
このケースは、伝統的なルールを特に自分の頭で考えもせず守り続け、それを、他者・後輩にも、同じように押し付けようとする時にありがちなお節介と言えます。
あら捜しをする・注意する項目を探そうとする
その人自体が、人の良いところを探そうとするのではなく、人のあら捜しをする、注意する項目を探すことが、習慣化されてしまっているケース。
そして、それをそのまま対象者に口にすることが出来る関係性であるなら、口にされた側は、相手のことをお節介な人だと認識することになります。
心身共に自分の下に入らないと気に入らない
他者・後輩を認め、尊重し、自主性を重んじて信じてあげることが出来る…そのような指導をする先輩・上司であれば、ある一線を境に、お節介を焼くことをしなくなります。
それこそが、自分のためであり、相手のためであり、組織のためであり、みんなのためであることを理解しているからです。
しかし、心身ともに、他者・後輩が自分の下に入っていないと気に入らない人間は、いつまで経ってもお節介を辞めることが出来ず、続けてしまうことになります。
それは、もはや、他者・後輩のためではなく、自分だけのため…と言わざるを得ないケースがほとんどです。
前任者・先輩としての立場を守りたい
仕事・職場において、アナタが、
- 自分の言うことを聞かなくなること
- 自分より良い評価を得てしまうこと
- 自分がこだわってきたことを軽視し、その分、別のことで成果を出し、評価され、自身の評価が下がること
を恐れてしまう前任者・先輩は存在します。
器の大きい人、自制心のある人であれば、そこをぐっと堪えて自らの課題と向き合い、先へ進んでいきますが、そうではない人は、前述の恐れを解消しようと、アナタへのお節介を延々と続けてしまいます。
一昔前のバックグラウンド・体育会系など。
先輩後輩関係…先輩は神様、先輩のいうことは絶対だという文化。先輩であるだけで理不尽なことも我慢し、とにかく自分を抑えて耐えなければならないという環境でずっと耐えてきた人…。
彼らはそのようなことに疑問を感じて、自らの下の世代にはそれを持ち込まないようにする人と、自分が味わったことをそのまま継承しようとする人に別れます。
お節介な人は、当然、後者ということになります。
コミニュケーションをとりたいが、お節介と思われるやり方しかできない
好きな人に、好かれることをするのではなく、いたずらやちょっかいを出すことでしかアピールすることが出来ない子供というのは一定数存在するものですが、それが大人になっても、おじさんになっても変わらず、そのようなことを継続してしまっている人が存在します。
存在を維持したい
他者・後輩が、独り立ちしてしまうと、自分の存在が不要なものであるかのように感じられてしまっているのではないか?と心配してしまう人がいます。
それへの対策として、定期的に何かお節介をしないと気が済まないということはあり得ます。
お節介な人への対処・対応方法
サラッと流す
自分自身、相手に入れ込まず、事務的に、「そうですね。」、「かしこまりました。」などサラッと流せるようになれれば、お節介な人にイライラすることを軽減させることができます。
必要以上に持ち上げない
相手を必要以上に持ち上げすぎると、相手がそれをそのまま受け取り、増長し、お節介の質・量ともに高めてしまうことに繋がります。
下に入りすぎない
お節介を焼かれる立場ということは、アナタは、部下、後輩など客観的にみて相手よりも立場の低い状況にあるかと思います。
前項の「持ち上げる」に近いことですが、相手の下に入りすぎないことも重要ポイント。
下に入りすぎると、お節介を焼いてしまうような人はアナタへの執着を将来的により強めてしまいます。
結果、お節介が増えるという負のループに陥ってしまいます。
別のターゲットが入ってくるのまで我慢する
別の対象者が入ってくると、執着の対象がアナタから、そちらへ移ることもあります。
そうなれば、しめたもの。自然にお節介はされなくなっていきますし、関係性を悪化させる必要もありません。
もっとも理想的な解決法の一つです。
ただし、それが、いつになるのか、他力本願、時間と運にみをゆだねる方法ですので、自分で今すぐに対策・努力できないところが、良くも悪くも特徴と言えます。
問題が無いレベルに達したら相手にしない
職場の人がお節介な場合、業務上、コミニュケーションを取らざるを得ないケースは存在します。
ただ、先々のことを想像してみましょう。
イライラを続け楽しい仕事がその人との関わりだけで嫌なものになっているのだとしたら、、、今の仕事・職場に長くい続けたいと思うなら、思いきって相手にしないというのも選択肢としてはありです。
そのかわり、根回しや、自分の中での鉄の掟を作る必要はあります。
1.上司、先輩など、それなりに力のある人に、理解してもらう。自分が孤立しないために大事なポイントです。
2.その人がいなくても、その人に質問しなくても大丈夫な程に、今の仕事を練り上げる。その方法の一つとして、1.の行為も有効である。
出来るだけ考えないようにする・存在を頭から消す。
「お節介な人(上司・先輩)が職場でうざい!」との思いから本記事にたどり着いているあなたは、一日の中でそれなりの頻度でお節介を受け、そのことについて相当な時間イライラしたり、思い悩んでいるのではないでしょうか?
お節介されていない時間でもイライラしている、思い悩んでいる…これは、本当に無駄で改善する必要のある勿体ない時間です。
そのことを自覚し、意図的に、そのお節介な人、お節介な行為を考えないようにする、その人・存在を頭から消すように努力するのが、あなた自身の大切な時間を取り戻すのに重要であると言えます。
その人以外に良い対応をして、自分のポジションを保つ
その人以外の人とは、うまくやる。
あの人も嫌い、この人も嫌いとしていくと、嫌いな人探しがエスカレートしていき可能性があります。
結果、いつのまにかアナタがワガママなだけという自体に陥ってしまうことも。この人だけと強く決意する必要があります。
また、そういう決意をしておけば、通常以上に、素晴らしい対応人間関係で行うことに繋がります。
結果、対象者よりもあなたの方が良いとみなしてくれる人が多くなることに繋がります。
あなたが苦手だということが、実は存在する隠れ苦手さんの心に響き、それが波及していくことを期待する
アナタがお節介な人、苦手な人だと感じているのであれば、他の人も、実は、そう思っていたけど、雰囲気的に黙っていた…などという隠れ苦手さんがカミングアウトしてくれることも…。
アナタが、素晴らしい人であることを継続していれば、時間とともにあなたにとって良い風が吹いてくれる可能性が高いです。
私の場合だと、よくしゃべるようになった同じ職場のHさん…私の苦手な人のやり方に疑問を感じていたみたいで、私がそれに共感しているので、徐々にその方面での心を開いてくれ始めています。
いきなり食いついて悪口オンパレードするのは、ドン引きされる可能性があるので…まともな人間を演じつつ、少しづつ…と考えています。
自滅するのを待つ
アナタの感覚が一般的で、どうにもおかしな人、まともな人じゃないと感じているのであれば、相手が、勝手に自滅してくれる可能性があります。
本項目も私の場合ですが…対象者さんは、客先で横柄な対応をしたらしく、出入り禁止になってしまいました。
これで私の方が良い一層優勢になった…と心の奥で小さくガッツポーズしたのはここだけの話です。
背水の陣、覚悟を持って本音をぶつけてみる
本来、これが、シンプルで直接的な対応であると言えます。
私自身、最終的に、お節介な人に対し、2度、この対応に挑みました。
結果は…私の場合は、撃沈。
我慢に我慢してから、この手法を用いてしまっていたので、その分、言い方がきつく、高圧的になってしまい、冷静な議論にならなかったからです。
ただし、良い年齢に達した大人を変えようとしても、無理という意見も多くありますので、この手法自体シンプルで直接的であるにせよ、非現実的であるということも言えます。
後、私の場合は、この手法を用いてしまった後は、なんとなくその職場に居づらくなります。
未熟なことをしてしまった自分が恥ずかしくていたたまれない気持ちになるからです。
とはいえ、この手法が功を奏す場合もあるでしょう。
- いつも高圧的な人が実は責められると弱い
- 初めてそのようなことを言ってもらったと感謝される
そのようなことも可能性は極めて低いにしてもゼロではありません。
とはいえ、この「背水の陣、覚悟を持って本音をぶつけてみる」というのは成功確率は非常に低い最後の手段として考えるべき。
用いる前に、次の就職先・転職先にある程度目途を立てておくのがベストです。
求人に応募しないまでも、転職サイトに登録して求人を品定めするとか、転職エージェントで、キャリアカウンセリングを受けて、転職に備える・自分が望む転職ができるものなのかどうか確認しておく…などを予めしておきましょう。

- 先輩で承認欲求がこじれてお節介になってしまっている人
- 頑なに新たな考えを取り入れようとしない人
などは、本当にめんどくさいものです。
本記事を参考に、真面目に相手をする価値がある人なのかどうかをまず判定し、戦略的に少しづつ、関係性を浅くしていっていただければと思います。
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