転職して、「車の営業をすることになりました!」という人、対象者はかなり限定的になるかとは思いますが、一定数いらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな人が抑えておきたい車に関連する知識についてまとめました。
- 車検について(費用内訳)
- 3ナンバー・4ナンバー・5ナンバーなどナンバーによる違い・区分
- 車を所有することで払わなければならない税金
- 減税制度や特例
- 保険について
- 保険・車検・税金以外に抑えておきたい費用
- その他
- 残価設定について(心の留めておきたいデメリットの可能性) https://www.honda.co.jp/HFC/auto/zankure/ 残価分の想定している価格よりも下回ってしまう可能性。 事故したのに、その箇所を(保険で)修理せず放置していた。 想定している走行距離以上に走ってしまった。 など。例えば…考え得る最悪のケース。 残価設定型クレジット(残クレ)で2500cc自動車Aを手に入れた。この時には、金銭面で特に困ったことはなく、何となく、欲しかった車が手に入って喜ぶ。 数年後、(予想外・予想以上の)収入減、出費増などで、家計を見直す必要が出てくる。もっと維持費の安い車に乗り換えようと考える。 自動車Aを手放して、チャラにして、維持費の安い中古車に買い替えようとしたが…「ぶつけてしまった箇所をそのままにしていた」、「仕事の都合でここ数年通勤でも使っており走行距離が予想以上に伸びていた」などの理由から、想定した価格よりも50万円ほど安い値段でしか買い取ってもらえない。 50万円支払うことは出来ず、仕方なく、維持費の高い自動車Aに最後まで乗り続けることに… とはいえ、 より少ない予算で、希望の車種に乗ることが出来るようになりますし、上述の例は、ローンで車を購入しているのであれば、同様のリスクを抱えていると言っても良いことではあります。 ただ、ディーラーにとって、都合が良いことが色々とあるという事情は勿論ありますね…。 リサイクル料金
車検について(費用内訳)
車検の費用は、
- 法定費用(一律)
- 車検基本料金・その他の諸費用(業者によって異なる)
からなる。
法定費用は、自賠責保険・自動車重量税・印紙代からなる。
自賠責保険(法定費用)
自賠責保険は、1.自家用乗用自動車・2.軽自動車・3.小型貨物自動車(営業用・自家用とあり)…などに分けられていてそれぞれで価格が異なっているが、保険期間24か月の場合でそれらを比較した場合、1.と2.は数百円の違いしかない。
3.に関しては、1.2よりも数千円高い。
ここで特に抑えておきたいのは、「一般的な大半のお客様の場合、自賠責保険に関しては、1.自家用乗用自動車と2.軽自動車では24か月で数百円程度の差しかありません。」ということですね。
参考数値
- 自家用乗用自動車:24か月:20010円
- 軽自動車(検査対象):24か月:19730円
- 小型貨物自動車(営業用):24か月:30840円
- 小型貨物自動車(自家用):24か月:23150円

自賠責保険は1年で1万円くらいと頭に入れておくと良さそうですね。
参照サイト
https://www.sompo-japan.co.jp/kinsurance/automobile/jibaiseki/pop/
自動車重量税(法定費用)
普通自動車(2年自家用継続)の場合
自動車重量税は、文字通り車両重量に応じて価格が変わってきます。
- 18年経過(エコカー減税適用なし)
- 13年経過(エコカー減税適用なし)
- エコカー減税適用なしで1.2.4.5.6.のいずれでもない
- エコカー(エコカー減税適用なし)
- エコカー・50%減(エコカー減税適用)
- エコカー・免税(エコカー減税適用)
更に車がエコカー減税かどうか?またそうであればどれだけ減税されるのか?によっても価格が変わります。
重量に応じた価格の変わる具合としては、上述6パターン全て0.5t刻みで変わりますが、6.の免税以外、0.5t重くなる毎に0.5tの価格分、重量税が上がっていきます。
- 18年経過(エコカー減税適用なし):0.5t毎に12600円づつ
- 13年経過(エコカー減税適用なし):0.5t毎に11400円づつ
- エコカー減税適用なしで1.2.4.5.6.のいずれでもない:0.5t毎に8200円づつ
- エコカー(エコカー減税適用なし):0.5t毎に5000円づつ
- エコカー・50%減(エコカー減税適用):0.5t毎に2500円づつ
- エコカー・免税(エコカー減税適用):なし
軽自動車(2年自家用継続)の場合
- 18年経過(エコカー減税適用なし):8800円
- 13年経過(エコカー減税適用なし):8200円
- エコカー減税適用なしで1.2.4.5.6.のいずれでもない:6600円
- エコカー(エコカー減税適用なし):5000円
- エコカー・50%減(エコカー減税適用):2500円
- エコカー・免税(エコカー減税適用):0円
軽自動車は上記で一律。重さに応じて上がっていくなどはない。

軽自動車の定義に重量の項目はありません。しかしながら、1tを超える軽自動車も存在します。軽自動車の重量税は重量に関係なく一律になっています。しかも、(まずあり得ませんが)普通車の0.5tの重量税と比較した場合、4.~6.のケースでは同じ。1.~3.のケースでは軽自動車の方が安くなっています。
重量税に関しては、普通車に比べ、軽自動車は得である、経済的に有利であるという言い方をしても良いでしょう。
ここで更に抑えておきたいのは、
- エコカー、そしてエコカー減税対象車であることの具体的な良さ(お得さ)。
- いわゆる、3ナンバー、5ナンバー…これらの違いで重量税が線引きされているわけではないということ。
後述しますが、3ナンバー、5ナンバーの違いは、車両重量だけでなく、全長、全幅などの要素も含みます。なので、5ナンバーよりも重量税が安い3ナンバーも存在します。
ですから、「うぁっ!これだと3ナンバーになっちゃうの?重量税ヤバいから別のにする!」と条件反射的に3ナンバーの重量税が5ナンバーに比べてガッツリ高くなると思い込んでいる人は、誤った思い込みをしているということになります。
とはいうものの、0.5t刻みになっていますが、例えばホンダN-BOX(≒890~1,030kg)とトヨタランドクルーザー(≒2360~2560kg)であれば、両者とも同条件(エコカー減税適用なしで1.2.4.5.6.のいずれでもない)だとした場合、最大で、2年に一度の車検時の重量税が42,600円も違ってきます。
このように見ていくと、車の重量の幅は広いので、維持費・家計のことを重要視している人は重量税をも考慮した車選びをする必要があるということが言えますね。
更にも、エコカー、エコカー減税適用などの要因もチェックしておく必要があります。
車両重量税は、車検時だけでなく、新車新規登録時(≒購入時)にも支払わなければならない。中古車の場合、車検が残っている場合は、購入時に支払わなくても良い。
参照サイト
https://car.rakuten.co.jp/magazine/articles/2019/shaken04/
印紙代(法定費用)
指定工場
- 軽自動車:1,100円
- その他の車種:1,200円
認証工場
- 軽自動車:1,400円
- 3ナンバー:1,800円
- 4・5・6・7ナンバー:1,700円
指定工場(ディーラー・車検専門業者などのほとんど等)か認定工場かによって「価格・価格の区分分け」は違ってくる。
ただ、ここでも3ナンバーだから、高級車だからとべらぼうに高いわけではなく、数百円の違いでしかない。
法定費用についてまとめ
ここまでが、法定費用。法定費用は、どこで車検をしても変わりません。印紙代と、自賠責保険に関しては、車種・車両重量による違いはさほどないという言い方をしてよいでしょう。
車両重量税に関しては、車種によりその額に大きな違いが生じる(2年自家用継続車検時に支払う分の場合で数万円の違いが生じる場合あり)。
また、価格設定的に軽自動車が有利であると言える。
ただし、これまででも少し触れているが、車両重量税は「3ナンバーだから高い、5ナンバーだから安い。」、「3ナンバーから高くなるから(同車種でも)5ナンバーのグレードにしておいた方が維持費的に相当違ってくる。」いうのは、考え方として間違っているということが言える。
車両重量税は、
- 0.5t刻みの重さ。
- 軽自動車(自家用と営業用とあり)か普通自動車か?
- エコカー減税関連の区別
でのみ区切られているから。
車検基本料金
車検基本料金は、どこ(ディーラー、車検専門店、ガソリンスタンド、整備工場など)で車検するかによって差が出る項目。
車両重量(0.5t刻みのケースが多い)によって金額を変えているところが多いが、車両重量を金額区分のメイン項目においていないところもある。
大まかな相場としては以下ほどであると言われている。
- ディーラー:4~10万円
- 車検専門店:2万5千~8万円
- 民間車検場:3万5千~5万円
- カー用品店:2万5千~8万円

その他の諸費用
引取り・納車手数料、代車費用など、その他車検をするにあたり、必要となった費用。
特に代車費用だけは念のためチェックしておいた方が良いかもしれない。車検代は安くても、代車費用の高さを後から思い知らされると辛いので…。
車検費用についてまとめ
車検は、一部の車を除き、新車登録から初めての車検が3年間後で、以後は2年毎に車検を受けることになります。
ここまでは基本的に、2年の場合を例に挙げてみてきました。
価格に大きなインパクトを与えるのは、重量税と車検基本料金ですね。
どのように差が出るかは、それぞれ先述した通りです。
また、「ざっくりとした車検相場(法定費用+車検基本料金+その他の諸費用)」に関しては、以下のページをご参照ください。

3ナンバー・4ナンバー・5ナンバーなどナンバーによる違い・区分
まずは、3ナンバー・5ナンバーを含めた全てのナンバーとその区分から…。
- 1ナンバー:普通貨物自動車
- 2ナンバー:普通乗用自動車(定員11名以上)
- 3ナンバー:普通乗用自動車
- 4ナンバー:小型貨物自動車
- 5ナンバー:小型乗用自動車および小型乗合自動車
- 6ナンバー:小型貨物車
- 7ナンバー:小型乗用自動車および小型乗合自動車
- 8ナンバー:特種用途自動車
- 9ナンバー:大型特殊自動車
- 0ナンバー:大型特殊自動車のうち建設機械
車の営業をするにあたり、関わり合いになることが多いのは、
- 3ナンバー:普通乗用自動車
- 4ナンバー:小型貨物自動車
- 5ナンバー:小型乗用自動車および小型乗合自動車
あたりですかね…。まずは、4ナンバーからやっていきましょう。
4ナンバー
4ナンバーの軽自動車は、5ナンバーの軽自動車に比べ、軽自動車税が5000円ほど安く、また、車検も5ナンバーの軽自動車と同様に2年毎(普通乗用車4ナンバーは毎年車検)。
ゆえに、一般の人を相手に車の営業をする場合でも、扱うことが多い。
3ナンバー、5ナンバーの違いということで言えば、上述した通り、税金面である程度の得があるということですね。
軽自動車の4ナンバーというと、一般に向けた車種の中でも少なく、限られている。
ホンダ車で言えば、N-VANですね。販売終了しましたがアクティという軽トラックも該当しますね。
3ナンバーと5ナンバーの違い
3ナンバーと5ナンバーの違いは、全長、全幅、全高、排気量の数値による違いのみである。
5ナンバーは
- 全長:4700mm以下
- 全幅:1700mm以下
- 全高:2000mm以下
- 排気量:2000cc以下
この基準をすべて満たした乗用車で、この条件を(1項目でも)満たしてない車が3ナンバーとなる。
ポイントは
- 項目に重量が含まれていないこと。
- 同じ3ナンバーでも大きく異なる車が存在する事。
1.車体重量は重量税に関係してきますが、3ナンバーと5ナンバーの違いに、重量は関わっていません。
しかしながら、全長、全幅、全高、排気量…これらの値が大きくなればなるほど、重量の値は高くなっていくものですが…
2.…こういうことがあるので、3ナンバーが維持費の面で5ナンバーより圧倒的にコスパが悪いということがないような仕組みになっているのでしょうね…。フィットのクロスターは全幅のみ5ナンバーの基準を満たしておらず3ナンバー。この場合、他の5ナンバーのフィットと比べ、維持費はほぼ変わらないと考えて良いですからね。
参照
https://www.insweb.co.jp/car/kisochishiki/kiso/3number-5number.html
車を所有することで払わなければならない税金
1.自動車税(種別割)/2.軽自動車税(種別割)
読んで字のままですが、(総排気量が660㏄以下の)軽自動車は「軽自動車税(種別割)」、普通車は「自動車税(種別割)」を毎年4月1日現在の所有者が支払わなければならない。
- 1,000㏄以下:25,000円
- 1,000㏄超~1,500cc以下:30,500円
- 1,500㏄超~2,000㏄以下:36,000円
※3.以降も500ccごとに税額が上がっていく。最高は6,000cc超の110,000円。
※軽自動車税(種別割)は総排気量に関わらず一律10,800円。

ココが軽自動車の維持費の安さのわかりやすい大きな要因の一つですね。
自動車重量税
車検の項目にて解説済。
自動車税(環境性能割)
自動車を取得したときに課税される。税額は、「自動車の通常の取得価額×税率」。
燃費性能が良い車ほど税率が低くなる(新車でも中古車でも)。
税率は…
- 自家用の登録車は0~3%
- 営業用の登録車と軽自動車は0~2%

車を所有することで支払わなければならない税金は
- 自動車税(種別割)or軽自動車税(種別割):毎年。基本的に、排気量が上がるにつれて高額になっていく。
- 自動車重量税:自動車取得時(購入時)、車検時(3or2年毎)。基本的に、重量が上がるにつれて高額になっていく。
- 自動車税(環境性能割):自動車取得時(購入時)のみ。税額は「自動車の通常の取得価額×税率」。
この3種類ですね。
参照
https://www.resonabank.co.jp/kojin/loan/column/mycar/column_0002.html
減税制度や特例
車を購入されるお客様がこれって何?どれくらい得なの?意味あるの?などと聞いてきた際に、キチンと答えれるようにしておいた方が良いのが「減税制度や特例」ですね。
グリーン化特例
燃費・排ガス性能の良い新車を購入した際、翌年度の「自動車税(種別割)/軽自動車税(種別割)」が軽減される。
2019年4月1日~2021年3月31日の期間に新規登録を行った場合、翌年度分の税金が車種や性能に応じて25~75%軽減される。
2021年4月1日以降は、2023年3月31日までの期間に新規登録を行なった場合、所定の基準を満たす電気自動車等に限り、翌年度分の税金が75%軽減される。
エコカー減税
国土交通省が定める燃費や排ガスの基準を満たしている車を購入した場合、対象・要件等に応じて、自動車重量税が減税(25%or50%)・免税される。適用は1回だが、条件を満たした場合、初回継続検査時等も免税になる場合がある。
参照
https://www.mlit.go.jp/common/001403198.pdf

グリーン化特例もエコカー減税も、お得には違いありませんが、特にエコカー減税は「初回継続検査時等も免税」になるケースがありますので、数年に渡り、お得の恩恵を楽しむことができますね。
初回継続検査時・2回目継続検査時も免税になるかどうかについては「2030年度燃費基準」に対応しているかどうかで変わってきます。
参照
https://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/ecology/
https://www.resonabank.co.jp/kojin/loan/column/mycar/column_0002.html
https://www.car-tax.go.jp/ecocar/
保険について
自動車を所有するものが、加入しなければならない、加入すべき、加入した方が良い自動車保険についてみていきましょう。
自賠責保険
詳細は、車検のところに書かせていただきました。自動車を所有する人が必ず入らなければならない保険。
車検時の他、車の登録時(購入時)にも支払う必要があります。
任意保険
任意保険は強制ではない。しかしながら、万が一の際、自賠責保険だけでは補えない部分をカバーしてくれる任意の保険は入っておくと安心感があります。
任意の自動車保険では、
対人賠償、対物賠償、人身傷害・搭乗者傷害、自分の車などにまで補償を付けることができます。
また、万が一の際に、電話して対応の相談に応じてくれたり、相手方との交渉(示談交渉)もしてくるケースが多いですので、安心です。

保険料に関しては、車種による違いと言うものが存在します。
自動車保険の保険料を決める要素の一つに型式別料率クラスというものがあり、それが、車種による保険料の違いを生み出しています。
型式別料率クラスというのは、車の型式ごとのリスクを1から17の17クラス(自家用軽四輪乗用車は1から3の3クラス)に区分したもの。
※型式別料率クラスは直近の保険データに基づく事故実績から毎年見直されている。
- 対人賠償
- 対物賠償
- 傷害(人身傷害・搭乗者傷害)
- 車両保険
の4つの項目があって、それぞれの項目において事故実績から料率クラスが設定されています。
料率クラスの数字が大きい(最大は17)ほどリスクが高いことを表し、リスクが高い車ほど保険料が高い設定です。
尚、最小のクラス1と最大のクラス17との保険料較差は約4.3倍です。
型式別料率クラスは事故実績に基づいて決められています。
- スペック的に中間クラスでも、事故しやすい層がオーナーであることが多く、事故率が高いからクラスは上の方。
- 事故率は同じくらいなのに、修理費用が高くなる傾向にある車種の方がクラスが上になる。
など、一概にスペックだけで測ることが出来ない要素も、クラス決定に絡んでくることは覚えておいた方が良いでしょう。

大きな車、スピードの出る車の方が、他者に与えるダメージが大きかったり、事故の率が上がるというのは一般論として言えるでしょう。
以下のサイトでは、具体的にどの車種がどのようにクラス分けされているかいくつか例を紹介してくれています。

以下のサイトでは、型式別料率クラスをメーカー・車種・型式を入力することで検索することができます。
型式別料率クラス検索
https://www.giroj.or.jp/ratemaking/automobile/vehicle_model/
- 最小のクラス1と最大のクラス17との保険料較差は約4.3倍。
- スペックだけでは測れないクラス分け。
思っていた以上に、任意の自動車保険料が高くてびっくり!なんてこともあり得ます。事前に、購入を検討されている車の型式別料率クラスを検索しておいた方がよさそうですね。
保険・車検・税金以外に抑えておきたい費用
タイヤ
N-BOX 2017年モデル EX 純正サイズのタイヤ:2090円/1本~:(装着可能なインチサイズ≒14インチ)
フィット 2020年モデル BASIC 純正サイズのタイヤ:3560円/1本~:(装着可能なインチサイズ≒15インチ・16インチ)
シャトル 2015年モデル G 純正サイズのタイヤ:3560円/1本~:(装着可能なインチサイズ≒15インチ)
ヴェゼル 2021年モデル e:HEV PLaY 純正サイズのタイヤ:6490円/本~:(装着可能なインチサイズ≒16・17インチ)
ステップワゴン 2015年モデル B 純正サイズのタイヤ:4100円/1本~:(装着可能なインチサイズ≒16・17インチ)
ランドクルーザー 2021年モデル AX 純正サイズのタイヤ:10690円/1本~:(装着可能なインチサイズ≒17・18・20インチ)
上記は1本の価格、ローテーションで2本交換、4本まとめて交換となるとその分費用は増します。
また、工賃は1本あたりいくらという価格設定がほとんど。また、基本的にインチが大きくなれば高くなる傾向にあります。

バッテリー
N-BOX:4180円~
フィット:3811円~
シャトル:4180円~
ヴェゼル:4570円~
ステップワゴン:5870円~
ランドクルーザープラド:6820円~

オイル
車種により入るオイルの量が異なりますので、入るオイルの量が多い程、オイル交換時に料金が高くなる傾向にあります。
また、推奨される油種・オイルのグレードによっても価格が変わってきます。
https://neoplotex.com/data/img/oil/toyota_20140610.pdf

車検時に、「まじかよ~」とならないように消耗品と言って良いタイヤ・バッテリー・オイルの金額はチェックしておいた方が良いですね。
また、ここでの価格は、ネット通販で最も安い価格を探した結果…近場で工事を含めた対応をしてくれるショップに同様の価格帯の商品があるとは限りませんので予めご承知おきください。
その他
オプションについて
- メーカーオプション:車体製造時に組み込まれ、新車の発注時に注文するオプション。
- ディーラーオプション:納車時や購入後に、販売店で装着できるオプション。
ガソリン車とハイブリッド車の主な違い
バッテリー
ハイブリッド車は、2種類のバッテリーを装備している。そのうちの一つは、ガソリン車、ディーゼル社にも装備されている「鉛蓄電池タイプの補機バッテリー」。そして、もう一つが、前述2種類の車には装備されていない「モーター駆動用バッテリー」である。
モーター駆動用バッテリーの寿命は、10年程、20万キロ程などと交換目安が言われている。価格は概ね20~30万程。
筆者は、走行距離2万キロ程で10年落ちのハイブリッド車を購入したが、モーター駆動用バッテリーはいまだ交換することなく乗ることが出来ている。
ディーラーに聞いた際は、「交換目安は20万キロ程。」としか言われなかった。
ハイブリッドの方が持ちが良いケース・箇所・部品
エンジンオイル…ガソリン車(≒走行距離5000㎞)より長く持つこともあると言われている。
エンジン…一般的にガソリン車よりもハイブリッド車の方がエンジンへの負担が少ないと言われています。
ブレーキ…通常の車はフットブレーキのみですが、ハイブリッド車の場合、フットブレーキと回生ブレーキ…2種類のブレーキが装備されています。
回生ブレーキを上手に使いこなすことで、フットブレーキの使用頻度を減らし、ブレーキパッドの消耗を少なくすることが可能であると言われています。
燃費・維持費などを考慮した場合、同車種では、ガソリン車・ハイブリッド車…どちらを購入した方が得なのか?
ハイブリッド車のメリット(ガソリン車のデメリット)
ガソリンスタンドへ行く回数が減る。
エコカー減税などにより、支払う税金が安くなる場合が多い。
ハイブリッドエンブレムが着く(デザイン面)。
先述しているが、ブレーキ・エンジン・オイルなどが長持ちする可能性がある。
中間加速がハイブリッド車の方が良いと感じることが多い(youtube情報)。
ガソリン車のメリット(ハイブリッド車のデメリット)
先述したモーター駆動用バッテリーの交換。
車体価格自体はガソリン車の方が安い。
10万キロを目安に燃費のみでお得さを比較してみると…(フィットHomeの場合)
- フィット(ガソリン)のHonme(FF):価格1,767,700円:20.2km/L(WLTCモード燃費)
- フィット(e:HEV)のHonme(FF):価格2,117,500円:28.6km/L(WLTCモード燃費)
純粋に車体価格だけで比較すると、ガソリン車の方が、ハイブリッド車より349,800円安いです。
10万キロ走るまでにガソリンを何リットル必要とするか…1.≒4950L、2.≒3497L。その差≒1453L。
- ガソリン1Lが110円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「159830円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「189970円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが120円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「174360円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「175440円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが130円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「188890円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「160910円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが140円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「203420円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「146380円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが150円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「217950円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「131850円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが160円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「232480円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「117320円」ガソリン車の方が安い。
- ガソリン1Lが170円だとした場合、10万キロ走った場合、ハイブリッド車の方が「247010円」ガソリン代が安い。しかし、車体価格も含めると「102790円」ガソリン車の方が安い。

10万キロで比較すると、純粋な消費金額としては、車体価格・燃費をまとめて考慮した場合、ガソリン車の方が安いということがいえそうです。
勿論、ここにハイブリッド車のメリットも含め、自分にとってどちらを選ぶのがピッタリなのか?と考える必要がありそうですね。
※2021年5月1日から2023年4月30日までに新車新規登録の場合
- フィットHome(FF)(ガソリン):「自動車重量税50%減税」、「2030年度燃費基準75%達成車(6インチアルミホイール非装着車の場合)」
- フィットHome(FF)(ハイブリッド):「自動車重量税免税」、「2030年度燃費基準達成車」自動車税(種別割):両者とも同じ。
- 自動車税(種別割):両者とも同じ。
- 自動車税(環境性能割):両者とも同じ。
- 自動車重量税(車両取得から2回目車検時まで。それ以降は同じ。)
★ガソリン車は7500円+7500円+15000円=30,000円
★ハイブリッド車は0円+0円+15000円=15,000円
https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-ecocar-tax-reform/
https://www.honda.co.jp/Fit/webcatalog/performance/ecology/

後、保険に関しては、おそらく、ハイブリッド車とガソリン車の間にとんでもない差はないでしょう。消費するガソリン、エコカー減税等々まで考慮した場合、”10万キロで見れば”、ガソリン車の方が安くあがりであると言えそうです。
勿論、ハイブリッド車のそれ以外のメリットも含めて車選びをすべきではありますけどね…
性能(モーター・エンジン)について
最大トルクとは?
トルクとは「固定されている回転軸を中心として生み出される力」のことをいう。
計算式はr(回転半径)xF(物体に与えられる力)=トルクN。
上記式を自転車に例えるなら、車軸からペダルまでの距離が0.2m(r)、ペダルが水平になったときに足で下方向に踏み込む力を50kg(F)ならば…0.2[m]x50[kg]=10[kgf・m]。
10[kgf・m]がトルク値である。
フィットハイブリッド(Home)のエンジンの場合、「最大トルク:127N・m[13.0kgf・m]/4,500-5,000rpm」と書かれています。
rpmというのは回転毎分。1分間に何回回転するのかを示した表記です。「4,500-5,000rpm」と書かれていたならば、「エンジン回転数が4,500-5,000rpmの時に、最大トルク127N・m[13.0kgf・m]が出るエンジンである。」ということである。
参照
https://car-me.jp/articles/9902?p=2
https://matome.response.jp/articles/3997
トルクの単位[N・m]、[13.0kgf・m]についてなんのこっちゃ?と思った方がいらっしゃると思いますが、これは、表す単位が違うということ。
詳しく知りたい場合、以下のページが詳しいです。
最大出力とは?
エンジンが発生する最高の出力。単位はkW、PS(馬力)を使用する。「出力=トルク×回転数」という関係式であらわされる。
フィットハイブリッド(Home)のエンジンの場合、「最高出力:72kW[98PS]/5,600-6,400rpm」と書かれています。
エンジン回転数が5,600-6,400rpmの時に、最高出力72kW[98PS]が出るエンジンであるということを意味しています。
参照
https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-construction/subcategory-engine/faq058
エンジンとモーターの違いとは?
エンジンとは一般的に、燃料を燃やして動力を発生させる装置のことを言い、モーターとは日本では一般的に電力によって動力を得る”電動機”のことを言う場合が多い。
ホンダ公式サイトで車種別の主要諸元を見ると、「性能/エンジン」と「性能/電動機(モーター)」と2つの項目がある車種があるが、これは、ハイブリッド車の場合である。
ハイブリッド車には、エンジンと電動機(モーター)があるのだ。
ちなみにホンダ公式サイトでガソリン車の主要諸元を見ると、「性能/エンジン」の項目しかない。
残価設定について(心の留めておきたいデメリットの可能性) https://www.honda.co.jp/HFC/auto/zankure/ 残価分の想定している価格よりも下回ってしまう可能性。 事故したのに、その箇所を(保険で)修理せず放置していた。 想定している走行距離以上に走ってしまった。 など。例えば…考え得る最悪のケース。 残価設定型クレジット(残クレ)で2500cc自動車Aを手に入れた。この時には、金銭面で特に困ったことはなく、何となく、欲しかった車が手に入って喜ぶ。 数年後、(予想外・予想以上の)収入減、出費増などで、家計を見直す必要が出てくる。もっと維持費の安い車に乗り換えようと考える。 自動車Aを手放して、チャラにして、維持費の安い中古車に買い替えようとしたが…「ぶつけてしまった箇所をそのままにしていた」、「仕事の都合でここ数年通勤でも使っており走行距離が予想以上に伸びていた」などの理由から、想定した価格よりも50万円ほど安い値段でしか買い取ってもらえない。 50万円支払うことは出来ず、仕方なく、維持費の高い自動車Aに最後まで乗り続けることに… とはいえ、 より少ない予算で、希望の車種に乗ることが出来るようになりますし、上述の例は、ローンで車を購入しているのであれば、同様のリスクを抱えていると言っても良いことではあります。 ただ、ディーラーにとって、都合が良いことが色々とあるという事情は勿論ありますね…。 リサイクル料金
なぜ、車所有者が支払わなければならないのか?
自動車リサイクル法では、自動車所有者、自動車製造業者、関係事業者各々の役割が定められています。自動車製造業者及び関係事業者においては、使用済自動車の適正処理が求められており、自動車所有者に対しては、自動車の長期使用や購入時の環境配慮設計自動車の選択などに加え「使用済自動車の排出者」としての役割が求められています。これはいわゆる「排出者責任」と言われるものですが、廃棄物の処理に伴う環境への負荷の低減に関しては、その一義的な責任を排出者が負わなければならないとの考えのもと、自動車リサイクル法においては、クルマの所有者に使用済自動車の排出者として処理費用をご負担頂くこととしています。
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