トラックドライバーになりたての頃、心配していたのが、「運転中に眠くなったらどうしよう…プロドライバーだと、納期に縛られて休憩は自由に出来ないかもしれない。大丈夫なのだろうか?」ということ。
実際、私は、2年間トラックドライバーに従事していました。
会社や運ぶものにより違ってくるかと思いますが、休憩に関しては、「流石に、趣味で行楽地へ出かけている時ほどは自由にはとることはできない。」という感じでした。
私の場合、ガチガチの時間指定はありませんでしたが、ルート配送でしたので、「今日は何分位遅れている…」と言ったことがリアルにわかるようになってきます。
また、対面一車線の高速道路などでは、「いつも走っているあの超遅い軽トラックのおじいちゃんよりは先に道に高速道路に乗りたい。でなければ10分は時間が変わってくる。」などということも…。
基本的に、遅くなればなるほどに道が混んできて、遅れている以上にどんどん遅れてしまう…トイレ休憩が3分だったとしても、それが結果的に3分では済まないというケースがかなりありました。
あまりにも仕事が終わるのが遅いと、「あいつは何やってるんだ!トロいヤツだ。」などと嫌な同僚から嫌味を言われる可能性もあります。

ただ、私の職場の場合ですが、ルート配送ではない仕事に従事している同僚は、私のように時間にシビアになってはおらず、かなりのんびりと仕事している人もいました。
比較する過去の時間はありませんし、比較される人もいない分、そういったスタンスが可能だったのでしょう。
そのような事情から、上述の、「流石に、趣味で行楽地へ出かけている時ほどは自由にはとることはできない。」となっていたわけです。
他にも、車が大きいから、入ることが出来るトイレスポットが限定されてくるという要素も無視できませんね。
前置きが長くなってしまいましたが、そのような事情から、トラックドライバーにとって、眠気覚まし・暇つぶしというのは、非常に重要なファクター。
以下で、私が、実際に取り入れていた眠気覚まし・暇つぶしを紹介させていただきます。
非常に効果があった!よくやっていた!
窓を開ける
眠くなった際、窓を開けると眠気が飛ぶことが非常に多い。外の風、音を感じることで、人が原始時代ではあり得ない状況に自らが置かれていることを認識するからのような気がしていた。
弱点としては、
- トンネルでは、車の排気がこもっているので、やっていると身体に悪いような気がすること。
- 室内をキチンとしておかないと何かが飛んで行ったり落ちたりする可能性があるということ。
だ。2.に関しては、仕事の伝票や、書き物、スマホなどがそうならないようにキチンと確認してから窓を開けるようにしていた。
エアコン(冷房)を付ける
エアコンの冷たい風を顔に当てていると眠くなりにくく、私は季節に関係なく、これを行っていました。
難点は、(特に冬は)トイレが近くなってしまう可能性があるということ。
そうならないよう、私は、冬には、脚には、毛布を掛けておくなどの対策をしていました。
また、冬でも、暖房は基本使わず、先述の”窓を開ける”という方法を使えるほどの服装でトラックに乗っていました。
栄養系?エナジー系炭酸飲料を飲む
モンスター、レッドブルなどのエナジードリンクや、デカビタC、ドデカミンなどの栄養系ドリンクなども眠気覚ましに用いていました。
私が特に用いていたのが、ドデカミン(アサヒ)。近所のスーパーで箱買いするとものすごく安く入手することが出来たというのが一番の理由ですが、それ以上に、味や自分で感じる眠気覚まし効果によるところも大きかったですね。
私は、車中にクーラーボックスを持参していましたが、中に、ドデカミン4本は常に入れていました。
常に1日でそれだけ飲むというわけではないのですが、あると安心するので、常に入れていました。
飲みすぎは身体によくないでしょうしね…だけど、寝て事故を起こすよりはマシ…難しいところです。
何かを食べる
「口が動いているということは寝ていない」というのが私の中にありまして、色々なものを試しました。
ガム
ボトルタイプのブラックブックガムを常にトラックには常備していました。
近所のドン・キホーテで安く買うことが出来たし、そこまで美味しいものではないので、コスパ的にもありでしたね。
フリスク、ミンティア
もうどうにも眠いという時は、これですね。痛いような、涙が出るほどの刺激で眠気と戦ってくれます。
ミンティアの方が安いから手を出しやすかったですね。
トイレでコンビニに寄った際、とりあえず、何か買い物…と言う際に、ミンティアを購入し、常に5個ほどはトラックにストックがあるようにしていました。
昆布
太らなそうなアイテムではあるが、そこまで美味しくないのと、コンビニ等々で入手する場合、量の面でやや不満を感じてました…。
ピーナッツ
ダイエット面でもなんとなく良さそうだし、コンビニでそこそこ量に満足できる商品もあったりでかなり利用していました。圧倒的に美味すぎることなく、スグに全部食べ切ってしまわないのも良いです。
ハイチュウ
甘さが、運転に疲れた身体に力を与えてくれる感じ。噛んでると眠くなりにくく、アイテムとしては非常に優秀だった。
ただし、美味しすぎて、スグに食べ切ってしまうこと、それに伴いコスパが悪くなってしまうこと、あまりにも食べ過ぎてしまうと身体に良くなさそうなことから、敢えて買わないように我慢してました。
スナック菓子
コンビニで塩味のポップコーン・昔からある駄菓子の大きなサイズ(キャベツ太朗・コーンポタージュなど)は、それなりに安価で量にも満足できたので、結構買っていました。
食べてると眠気は飛ぶのでそれなりに良かったのですが…たくさん食べるのは身体に悪そうだし、太りそうということで、ハイチュウと同様に敢えて買わないように我慢してました。

トラックドライバーを辞める直前くらいには、ガム、ミンティア、ピーナッツを常備する形に落ち着きました。これにドデカミン(アサヒ)を加えて、「口から入れる眠気対策・暇つぶし対策」としていました。
音楽を聴く
これは言われるまでもないメジャーな眠気対策・暇つぶし対策ですね。
自分の好きな曲を聞くと、テンションが上がったり、やる気が出たりするので良いです。
コツとしては…自分が好きな曲も、繰り返し聞いていると慣れてくるので、好きな曲集をいくつかに分けておくと良いです。
1つの曲集に飽きてきた頃に別の曲集にすると、新鮮に聴くことが出来たりします。
私の場合は…
Amazonmusic
私の場合、Amazonmusic…アンリミテッドではないので、曲数にはそれなりの制限があるのですが、頑張って探せば自分にとってドストライクの曲を何曲も探し出して複数の曲数をラインナップさせることが出来ました。
私の好きなアーティストで言えば…クリストファークロス・シャカタク・ワム!・マイケルジャクソン・ジャネットジャクソン・スターシップ・エアロスミス・BTSなどがほとんどの曲を聴ける状態でラインナップされていましたし、日本人アーティストでも、誰でも知っているような有名な曲だけは聴けるような具合になっていたりでそこそこ重宝してました。
他にも、映画のサントラ、アニソンまで探せば、かなりの好きな曲を見つけ出せます。
Spotify
Spotify…スマホの容量の都合、広告(有料会員だとなし)の塩梅の好み、無料会員だと曲飛ばしが基本的に出来ない…などでアプリを削除してしまいましたが、アンリミテッドではないAmazonmusicに比べれば明らかに曲数は多い。
予算に余裕のある人は是非有料プランで利用されるとトラックドライバーライフが華やぐことでしょう。
サブスクにない曲を集めて聴く
好きなCDの好きな曲を集めてMP3ファイルにしてMP3アプリをスマホにインストールして聴く…Amazonmusic、Spotifyといったサブスクにない大好きだけどマニアックなアーティスト、事務所!?の意向でサブスクにないアーティストなどは、そのようにして聴いていました。
集めてMP3ファイルにするには…私が動画編集をするために、PCに入れているソフトWondershare Filmora(フィモーラ)を使いました。
フィモーラは、動画だけでなく、音声だけ編集してMP3ファイルとして出力することもできますので。
MP3アプリは…私は、Audipoというアプリを気に入っていて使っています。
他にもっと効率的な方法が色々あるのかもしれませんが、私はとりあえず、このようにして、サブスクにない曲を何とか楽しんでしました。
サブスクに無い曲をyoutubeで聴く
再生リストに、「お気に入りの曲1」みたいな具合にリストを作り、聴きたい曲をyoutubeで検索し、お目当ての動画(曲)があったらそれを再生リスト(お気に入りの曲1)に加える。
それを繰り返していけば、オリジナルのお気に入り曲リストが完成します。
youtubeには、前述した、CDでしか聴くことが出来ない曲があったりするので、前述したCDをMP3ファイルにするのと同レベルのお気に入り曲リストを作ることが出来ると言えます。
難点は…無料の場合、
- 広告が入る
- 電波の強弱で再生が途切れてしまう
- youtubeは、仕組み的に!?それ以外のことでスマホを使うとyoutubeが止まってしまう。
などです。
1.2.は、有料会員になることで解決します。更に言えば、有料会員になると「YouTube Musicプレミアム」というAmazonmusic、Spotifyのようなサブスクも利用できるようになります。
ですので、運転中の快適な音楽ライフ…ということにお金を払うというなら、YouTubeプレミアムを利用するのが一番良いように思えますね…。
※Amazonmusic(アンリミテッドではない)は、Amazonプライム「月間プラン500円(税込)」の会員についているサービスです。
※運転中のスマホ操作は危険です!
参照
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201707/2.html

私は、最終的には、
●Amazonmusicで曲リストx3
●サブスクにない曲を集めて聴くで曲リストx3
計6の曲リストを回してましたね。
動画を聴く
動画を聴く…と書くとおかしいのですが、私は、運転中、お気に入りのアニメの動画をユーネクストで流しっぱなしで聞いていました。
ユーネクストは、有料のサービスですが、長い間利用していまして…。
考える必要のあるアニメ、観たことがなくてじっくり見る必要があるアニメなどは不向きなのですが、
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- 一度見ていて、聞いているだけでもそこそこ映像が頭に浮かんでくるアニメ
- 子供の頃や学生時代に視ていたアニメ
- そこまで複雑ではないアニメ
- 聴いているだけでその世界観を感じやすく、その中に浸かる楽しみがあるアニメ
- オープニングやエンディング…曲が好きなアニメ
などはお勧めです。特に4.は、映画は2時間ほどありますし、ドラマは1時間ほどあります…アニメは30分程で始まりと終わりに(好きな)曲が入り込みますので、運転中に流しっぱなしにして”聴く”のに最適です。
子供の頃や学生時代に視ていたアニメを聴けば、当時の自分に戻ることが出来、気持ちが上がります。運転中の眠気覚まし、暇つぶし対策としてはかなり優秀ですよ。
オーディオブックを聴く
近年は本を朗読してくれるサービスがあります。有名どころで言えば、オーディオブック.jpやアマゾンオーディブルなどです。
両方とも有料のサービスですが、私自身は、今現在、両方のサービスを利用しています。
オーディオブックのサービスがこの世に無かったら、私は、トラックドライバーをしようとは思っていなかったかもしれません。
それは…運転中に、ビジネス書・自己啓発書を聴きまくって自分をレベルアップさせようと考えたから…。
運転中は、耳が空きますからね…。とはいっても、実際やってみると…以下の記事でも詳細は書いていますが…

初めて聴く書籍、聞き入ってしまう書籍は、いつもルートで走っている深夜の高速道路、自動車道以外では聴くのはちょっと危険だなということはあります。
また、本を読むように理解できなかったところで立ち止まることが出来ず、そのまま流れていってしまうということもあります。
他にも、ためになる?難しめの本は、聴いていて眠くなることも…。机に向かって勉強していると疲れますが、同じように、勉強のための書籍を聴くことは疲れます。
運転とのダブルパンチで結構疲れます。
運転中の、時間の有効活用、暇つぶしという面では良いですが、眠気対策という面では、聴く書籍によってはイマイチと言えるかもしれません。
ビジネス、自己啓発系以外の…エンタメ系…推理小説などは、面白くて夢中になってしまっていつの間にか目的地辺りまでたどり着いていた…なんてこともありました。
仕事で運転している時間に本を聴く…。色々と問題・ハードルはありますが、上手にオーディオブックを活用できれば、相当な数の本を聴くことが出来ます。
「お前、(良い方に)人が変わったな…」と言われるほどになれる可能性を秘めています。
それなりに効果があった!たまにやっていた!
奇声を発する・歌を歌う
疲れに疲れて、どうしようもなくなった時にやっていたのがこれ。最後の力を振り絞って苦し紛れにやってる感は否めませんが、ゴールまでの時間・距離が冷静に逆算出来てる状態なら、最後の武器として十分機能すると思います。
後は、すれ違う人から変な人と思われることには気を付けましょう。
考え事をする
仕事とはいえ、運転中は、恋人も家族もいませんし、煩わしいことからも解放されて、運転だけしていればいい、恵まれた時間。
日頃、じっくりと腰を据えてすることが出来ていない考え事をするのも良い暇つぶしと言えます。
ただし、眠気対策という面では弱いです。特に疲れている時などは、考え事をしていたらいつの間にか、ぼぉ~としていたということにもなりかねません。
予防策としては、考え事をするときは、ガムを噛んで口を動かしているなど常に身体のどこかを動かしていると良いでしょう。
保冷剤を当てる
私はクーラーボックスに、先述しているドデカミン(4本)の他に、缶コーヒー(4本)、500mlのお茶ペット(2本)、おにぎり3個、目薬を入れていました。
それらを冷たく維持するには保冷剤を入れる必要があり、眠くなった時は、それら保冷剤をクーラーボックスから取り出し、目、額、頬、首回りなどに当てていました。
それなりに眠気が軽くなってました。
フェイシャルウォッシュ系のウェットティッシュで顔を拭く
個人的に、お肌が弱いのでそこまで頻繁に行うことが出来ず、封印状態に近かったのですが、「フェイシャルウォッシュ系のウェットティッシュで顔を拭く」というのも中々良い眠気覚ましだと思います。
中には、スッゥ~とする成分が含まれているものもあり、顔を拭くだけで気分がリフレッシュします。
出来るところをマッサージ・ストレッチ
運転上の安全に十分留意する必要があるのは大前提ですが…運転中に出来るマッサージ・ストレッチをすることで、健康増進にプラスになります。
運転中なのでかなり限定的ではありますが、首、手のひら、前腕部などのマッサージ・ストレッチをメインに疲れた時は行ってました。
参考までに、ツボ押しであれば、
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- 手…合谷(ごうこく)、後渓(こうけい)、労宮(ろうきゅう)、胃腸点(いちょうてん)、魚際(ぎょさい)
- 首…風池(ふうち)
- 前腕…手三里(てさんり)
- 頭…率谷(そっこく)
- 顔…頬車(きょうしゃ)
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これらは運転中でもアプローチできるので、たまにやってました。
ツボドンズバでなくとも、押してみて、触ってみて、痛気持ちの良い刺激を感じたなら、アンチエイジングの観点から見ればほぐしておくことが良いとされる個所と考えてよいです。
参照サイト
https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/detail_97.html
https://beauty.hotpepper.jp/kr/slnH000381216/blog/bidA023129472.html
https://www.gaspo.ne.jp/life/life_detail/index/105.html
ツボ押しグッズ・健康グッズを活用
テニスボールを2個ガムテープでぐるぐる巻きにして、それを腰の辺りに入れて寝て、痛気持ち良いところで深く入れるようにすると、疲れがとれる…。みたいなのをSNSで見たことがあったのですが、そんな面倒なことしなくても、100円ショップにそれ専用の商品が売っていまして…それを家に1個。そして、トラックにも1個置いてました。
運転中に、腰の辺りに入れると、自宅でキチンと使うよりは効果は小さいですが、それなりに気持ちが良いです。
背骨に沿って、入れる場所を変えると、背骨に沿ってある脊柱起立筋群が押圧される気持ち良さを感じることが出来ます。
やってみて気が付いたのが、これをすると、姿勢が良くなり、何となく気が引き締まって眠気が減るということ。
そこまで劇的な効果を感じたわけではないですが、眠気対策・暇つぶし対策の一つとして持っておいて損はないかなと。
ダイエット
運転中なのでやれることは非常に限られてはいますができなくないものを…
お腹をへこます
お腹をへこますだけなのですが、それでも、筋肉痛になるんですよね…
参照
https://39mag.benesse.ne.jp/beauty/content/?id=74129
腹筋を縮める、力を入れる
腹直筋、左右の外腹斜筋を意識して、縮め、力を入れることで、それら筋肉がそれ相応にしんどくなってきます。
筋トレというのは、動いたり、重いものを持つことで筋肉に負荷をかけているわけですが、「動かずとも、重いものを持たずとも」筋肉に負荷をかけることが出来れば、それなりの筋トレが出来るとなります。
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